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研修情報

第九回 薬物乱用対策研修会

第九回 薬物乱用対策研修会 参加者募集のご案内

 薬物乱用対策は関係機関が連携して進めるべきものでありますが、現状は効果的な連携体系が成立しているとは言い難い状況です。
 当院は平成18年からの研究により、薬物をやめる決意に反してそれを続けるメカニズムを把握しました。薬物摂取は始めの内は意識的な中枢が司りますが、薬物摂取を反復する内に無意識的な中枢がその行動を司るようになります。
 当院では無意識的な中枢に対して、反射の作動を抑制する条件反射制御法を用いて欲求の消去に成功しました。その技法は精神科医療やその周辺機関だけでなく、刑事司法体系の機関においても利用されるべきです。
 一方で、意識的な脳に対しては、それが計画的な行動を司ることから、薬物使用に対して刑罰で対応する制度は強力な抑止効果を持ちます。その効果を生む刑事司法体系の厳正な態勢は保たれるべきです。また、その効果を当院は、援助的な態勢を崩さないように利用し、薬物乱用者の回復を支えています。
 薬物摂取の反復から離れられない方達に、法の抑止効果と治療が等しい重要性をもって円滑に提供される対応体系が準備されるべきです。ところが、刑罰と治療は大きく異なるものであることから、それらの効果を発揮する取締処分側と援助側の連携は困難にも思えます。しかし、それを可能にする方法を当院は構想し、その構想を関係機関の協力を得て、小規模ではありますが、実務で展開しております。いずれ、我が国の政策として導入されるべきです。
 講義の中で、協力機関と当院のこれまでの連携の経験、並びに現在の対応等をご紹介し、この先の課題等をお伝えして、薬物問題に対応するには関係機関の連携が必要であるという意識を高めていただきます。また、その連携を支える各専門職の役割とその実践方法に関して理解を深めていただけるはずです。
 募集要領を同封してご案内させて頂きます。
 皆様方のご参加をお待ちしております。

平成29年6月28日



             独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター
院      長  女 屋  光 基
薬物依存治療部長  平 井  愼 二





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